Shoot At The Devil

―All evil bitches will see the two lights.

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
09


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Spn S10-5 Fan Fiction

見れば見るほどどんどんこのエピのおもしろさにハマってる気がします。
曲の部分を除けばそれほど時間がかからないのにおもしろくて何度も見てしまうシーンが多すぎて
なかなか先に進めないw
改めての感想がちょっと長くなってしまったので別記事で書きます。

早朝のモーテルの駐車場。インパラの整備をするDean。
スウェット姿のままのSamが部屋から出てくる。
Dean「おはよう」
Sam「おはよ。いつから起きてんの?」
Dean「仕事を見つけておいたぞ」
Sam「見つけておいたって・・それってつまりディーンの気分が普通に戻ったってこと?」
Dean「どういう普通だろうとそれは俺たちの世界にあるもんだ。ほら」

新聞記事をSamに見せる。
Dean「ミシガンの女子高の教師が行方不明になった。自分の車に向かう途中で消えたらしい。
それ以来誰も彼女を見てない」
Sam「ディーン、これのどこが俺たちの仕事なんだ?」
Dean「俺たちの仕事じゃないとは言い切れないだろ。
サム、狩るのは俺が知ってるただひとつの普通のことだ。仕事に戻るぞ」

現場となった高校に着いた兄弟。Samは地元警察から事件の詳細を聞く。
Sam「ミセス・チャンドラーが最後に目撃されたのは観客席・・彼女は演劇教師らしい」
Dean「演劇クラスのガキ共か・・最高」
Sam「俺だってそうだったけど?」
Dean「かろうじてだろ。"わが町"はクールだった。でもおまえはあの酷いミュージカルもやった」
Sam「それって・・"オクラホマ"のこと?ヒュー・ジャックマンだってやったんだぞ」
Dean「勉強しろよ, ウルヴァリン」
Sam「うっさい」


5_5_20141115201026d50.jpg


案内されたホールに足を踏み入れる。
Girl「バカもんが」
二人そろって声のする方に向く兄弟。
そこにはBobbyとまったく同じ格好をした女子生徒がセリフの練習をしていた。
Girl「おい、クソガキ!」
驚く間もなく今度はCastielの格好をした別の女子生徒がビンを投げる練習をしている。
あっけにとられる兄弟を他所にステージではリハーサルが始まる。
それは歌にのせてWinchester兄弟を紹介するものだった。目を見開いたまま言葉を失くす兄弟。
Dean「・・・なんだ、これは」
Sam「・・・もし俺たちの仕事があるなら・・たぶん、これにちょっと関係あるかも・・」

通路で突っ立ったままの兄弟の姿に二人の生徒が気づき、あわててやってくる。
Marie「あのもしかして記者の方ですか?舞台監督兼脚本家のマリーです。
こちらは舞台主任のメイヴ。これはただのドラマクラスの・・」

SamはFBIバッヂを見せる。が、ステージ上のSamとDeanの格好をした生徒が
他の生徒にFBIバッヂを見せているのを見ると、遅れてバッヂを出そうとするDeanを制止する。
Sam「・・スミス特別捜査官だ。こっちは相棒の・・」
Dean「スミス特別捜査官」
Sam「スミス特別捜査官だ。べつに親戚ってわけじゃないんだよ、ははは。ところで行方不明の件で・・」
Dean「"スーパーナチュラル"は歌わない!」

固まるSam。
Maeve「えーっと・・これはマリーの演出なんです」
Dean「もし歌があるなら・・本当に"もしも"の場合だな、もしも歌があるならそれはクラシックロックだ。
ぜったいにこんな・・こんなアンドリュー"フロイド"ウェバーみたいなもんじゃない!」
Sam「アンドリュー"ロイド"ウェバーだよ」
Dean「だから・・は?」
Marie「第二幕では"キャリー・オン・ウェイワード・サン"のカバーを歌いますけど」
Sam「本気?」

眉間にしわを寄せるSam。
Dean「最高だぞ」
Marie「最高です」
Sam「・・・わかったよ・・とにかく、俺たちは行方不明のチャンドラー先生について話が聞きたいんだ。
彼女がいなくなる前に君たちは見てないかな?」
Marie「先生は9時半くらいにここを出ました」
Sam「そんな時間に先生が行きそうな場所とか心当たりない?」
Maeve「バーかな。それかリカーストア。両方かも」
Sam「そうなんだ?」
Marie「去年先生はドロ沼離婚したんです。ほとんどの時間を・・大人のジュースを飲んで過ごしたり記憶をなくしてる。
いっつもその順番通り」
Dean「その気持ちもわかるな。俺ならこの悪臭を消すために50杯のゼリーショットとホースで水をぶっかけてもらう」
Sam「ははは・・メイヴ!君は舞台主任なんだよね?」
Maeve「ジョディ・ミルズの代役でもあります」
Dean「は?」

MaeveはDeanをにらむ。焦るSam。
Sam「いいね、いいと思うよ。ジョディ・ミルズ・・・
それじゃ俺を舞台裏ツアーに連れて行ってくれるってのはどうかな?
君の監督にこの相棒をチャンドラー先生のオフィスに案内してもらってる間に。それでいい?」

二人ともうなずく。
Sam「よかった。それじゃちょっと待っててくれる?」
Marie「わかった」

二人はステージの方へと戻る。笑顔のままの兄弟。
Dean「・・吐きそうだ」
Sam「かわいいと思うけどなぁ。価値があってさ・・」

笑顔で振り向くと真剣な顔で自分をにらむDean。
Sam「・・違うね、うん、違った。俺はEMFで調べてみるから、そっちは・・そっちは呪いの袋を探してくれ」
足早に消えるSamの姿を眉間にしわを寄せたまま見送るDean。

5_8_20141115201030acc.jpg

5_7_201411152010349f8.jpg


Marieについて行くと舞台裏には大量の小道具が並べられている。大半は紙製の武器。
Dean「・・どっから手に入れた?」
Marie「手作りだったり、リサイクルだったり。すべて最高の作品よ」

Deanはおもちゃのショットガンを手に取る。
Marie「ダメです、触らないで」
Deanがステージに目をやると兄弟役の二人が話をしている。
Dean「あの二人はなにしてんだ?」
Marie「リハーサル中ですよ、BMシーンの」
Dean「・・クソの話をするシーン?」
Marie「まさか!そんなわけないでしょ、兄弟のメロドラマシーンよ。ドライブだったりベイビーに寄りかかったり
ビール飲んだり気持ちを言い合ったりする兄弟一緒のシーンのこと」

ため息をつきながらもDeanはステージの二人から目を離さない。
Marie「二人は・・孤独だけど一人じゃない。深い繋がりがあって強い団結力がある。彼らの痛みの力は・・」
Dean「なんであんなに距離が近いんだ?」
Marie「えーっと・・・理由があるのよ」
Dean「・・・・・・二人が"兄弟"だってこと、わかってるよな?」
Marie「当たり前でしょ。でも・・・サブテキストよ」
Dean「おい、ちょっと離れたらどうだ!?」

距離を取る二人。満足そうなDean。

5_9_20141115201035ce6.jpg

5_10_20141115201033441.jpg


オペレータールーム。
Sam「練習中になにかおかしなことはなかった?ヘンなノイズとか・・」
Maeve「こういうの?」

Maeveが様々な奇妙な音を流す。
Sam「・・わかった、ありがとう。俺が学校で習ってたときは二つのCDデッキしかなかったよ」
Maeveは無線で呼び出され部屋を出て行く。
Maeve「なにも触らないでくださいね」
しかしSamは照明をいじり始める。

行方不明の教師のオフィスには空の酒ビンが何本も置かれていた。
デスクにはロボットのような被り物。
Dean「彼女の?」
Marie「いいえ。二幕の小道具なんだけど・・実はずっと探してたんですよ、それ」
Dean「・・・"スーパーナチュラル"に宇宙要素はないぞ」
Marie「聖典にはね。でもこれは変化のあるフィクションなのよ」
Dean「・・ファンフィクションってことだろ」
Marie「あなたがどう呼ぼうとべつにいいけど、
これはカーヴァー・エドランドの本からインスピレーションを受けたの・・・
まぁ、ちょっとだけ脚色してるけどね。
チャックは"スワン・ソング"の後に執筆をやめてしまった。私はただ・・あのまま終わらせることができなかった。
ディーンがリサと暮らして二度と狩りをしないとか、どうにかしてサムは地獄から戻ってきたけど
ディーンと一緒にいないなんて・・だから私は自分なりのエンディングを書いたのよ」
Dean「自分なりのエンディングを書いたって?この・・宇宙船オチが?」
Marie「ロボットも。あとニンジャも。それからディーンは女になるの」

顔色が変わるDean。
Marie「ほんの少しのシーンだけね」
部屋を出て廊下を歩く。
Dean「いいか、シェイクスピア。本当は何があったのか教えてやるよ、その・・サムとディーンに。
俺の友達が未発表の未発表本を教えてくれたんだよ。
サムは地獄から戻ったけど魂がなかった。それからキャスは煉獄にいたリヴァイアサンの集団を取り込んで、
彼らはボビーを失った。キャスとディーンは煉獄に閉じ込められて、その間サムは犬をはねた。
兄弟はケヴィンて名前の預言者に会って、彼もまた失った。
それからサムはある試練を経験した・・地獄の門を閉じるために。それは・・彼の命を奪いかけた。
そしてディーンは・・ディーンは悪魔になった。地獄の騎士に」

ステージに戻ってきたDeanとMarie。
Marie「・・すごい」
Dean「だよな・・」
Marie「それって・・今までで一番ヒドいファンフィクションだわ!
あなたの友達はそんなゴミみたいな駄作、どこで見つけてきたの?
私たちのが最高傑作ってわけじゃないけど・・でもそれはヒドい。
あとでいくつかファンフィクのリンクを送ってあげる」

笑うMarieにすっかり表情がくもってしまったDean。彼の目線がある一点で止まる。
Dean「あいつらなにしてんだ?」
その先にはステージ下で抱き合っているCas役の生徒とDean役の生徒。
Marie「えーっと・・・"たわむれ"」
Dean「あれは舞台でやるのか?」
Marie「いいえ、シヴォーンとクリステンは本当の恋人同士なの。二幕ではデスティエルの本質を調査するけどね」
Dean「・・・・悪い、なんだって?」
Marie「ただのサブテキストよ。でも・・そうは言っても"subtext"は・・"s""e""x"の文字がなかったら書けないけど」


5_11_20141115201349550.jpg


Sam「理解できない」
Dean「俺もだ」
Sam「"ディースティエル"じゃダメなの?」
Dean「そこかよ!そこがおまえの問題?」
Sam「まさか。俺の問題じゃないし。あのさ・・"サスティエル"とか"サムスティエル"はどうかな?」
Dean「オーケイ、わかった。おまえは口を閉じてろ、ずっと」

笑うSam。
Sam「EMFは反応しないし、呪いの袋もない。舞台の小道具もおかしなものはない。そっちは?」
Dean「何もない。教師のオフィスには大量の空きビンと後悔の念だけ。
多分、どっかのバーかその辺の側溝にでも酔いつぶれて寝てんだろ。
それよりこのミュージカルのことは・・なにもかも偶然だと思うか?俺たちの仕事じゃない?」
Sam「兄貴にその確信がないなら、俺たちの仕事じゃないと思う。ディーン、ここに事件はないよ」
Dean「・・わかった」

Deanはどこか納得できないままインパラのドアを開ける。
Sam「・・"キャスディーン"は?」
Dean「黙れ。さっさと乗れ」


5_23_20141115201354fa7.jpg


翌日、兄弟は再び高校にやってくる。
昨夜、Sam役の生徒が行方不明になり、何者かに連れ去られるのをMarieが目撃していた。
警察官に話を聞くSam。Deanが戻る。
Dean「監視カメラには何も映ってなかった。警察の見解は?」
Sam「唯一の手がかりはゴミ箱のそばにあった」

現場写真には一輪の藤色の花。
Sam「見覚えある?」
Dean「いや」
Sam「俺もない」

ショックを受けた様子のMarieにMaeveが飲み物を渡す。
Marie「当ててみましょうか・・あなたたちも私を笑いに来たんでしょ?」
Sam「友達に話したことを俺たちにも話してくれない?」
Marie「・・マギーは降板したの。彼女は舞台そのものをやめさせようとしたから私たちは言い合いになった。
彼女はそのまま帰って・・そしたら悲鳴が聞こえたのよ。
助けようとして急いで外に出たら・・・スケアクロウがいた。
私たちの舞台に出てくるものにそっくりだった。でも・・あれは生きてた・・」
Dean「それから?」
Marie「スケアクロウはマギーをツタで絡めてゴミ箱の向こうに連れて行った。そのまま二人とも・・消えたわ。
警察に電話したけど、大人たちは私のたくましすぎる想像力のせいだって。
でも全部現実なのよ。ゴースト、天使・・悪魔も」
Maeve「信じたいけど・・」
Sam「信じるべきだ、二人とも。すべて現実なんだから。俺たちも」

MarieとMaeveはSamを見る。
Sam「俺はサム・ウィンチェスター。こっちはディーン」
呆気にとられる二人は顔を見合わせると声を上げて笑う。
Marie「オーケイ、モンスターが本物なのは受け入れてもいいわ。でもあの本は・・全部フィクションなのよ?」
Maeve「それにあなたたちじゃ老けすぎてサムでもディーンでもムリ。むしろ・・ルーファスとボビーね」
Dean「よしいいか、ミス・サンシャイン。俺たちはその本の中で呼ばれてるハンターだ」
Maeve「FBIハンター?」
Dean「そうだ」
Maeve「・・"Xファイル"の方ね」
Sam「そうとも言える。その、舞台でのスケアクロウは本に出てくるやつ?」
Marie「いいえ、変えたの。子供の頃に怖かった地元の言い伝えに出てくるもので、
郊外の廃れた農園にある古くて気味が悪いスケアクロウ。
みんなよく言ってたわ、それに捕まったら連れ去られるって」
Dean「このスケアクロウがそのバージョンならチャンドラー先生とマギーはまだ生きてるかもしれない」
Maeve「スケアクロウが脚本で作られたってこと?」
Marie「・・・タルパだわ」


5_14_20141115201354f9e.jpg


Sam「タルパは強力なエネルギーの想像力で生み出されるモンスターだ」
Marie「物語でもね」
Maeve「じゃあどうやってそのアイディアを殺すの?」
Marie「"ヘルハウス"でのサムとディーンは一人のタルパを倒すために家ごと燃やした」
Dean「シンボルを消せばタルパも消える。いいスタートだ。
舞台でのスケアクロウは誰かが演じるのか?」
Marie「人形よ、とっても恐ろしい人形・・ボイラー室に保管してる」
Sam「そうか、じゃあちょっと二人はこれ読んでてくれる?」

MarieとMaeveはタルパに関する本を読む。
Sam「・・つじつまが合わない。タルパを動かすには大量の超能力のエネルギーを必要とする。
"スーパーナチュラル"の本が軒並みベストセラーになるようなことじゃないし、
なによりこの舞台のチケットが本当に完売してるのかどうかも怪しいよ」
Dean「だといいけどな」
Sam「でもあの花は・・どこかで見たような気がするんだ。手がかりなのは間違いない」
Dean「そっちはおまえにまかせる。俺はカカシを調べる」
Sam「わかった」
Dean「なぁ、ボイラー室を見せてくれ」

MarieとMaeveの顔色が変わる。

地下のボイラー室。
Marie「油断しないでね、本当に恐ろしいんだから・・」
室内にはシーツがかけられたカカシらしきもの。近づこうとしないMarie。
Deanがシーツを取ると帽子をかぶった麻袋にボタンの目がついたいたって普通のカカシ。
それでもMarieは視線をそらす。
Dean「・・・これ?」
Marie「えぇ、怖いでしょ?」
Dean「このバカを殴るか?」
Marie「"バカ"?ステキ、すっごくディーンっぽい。ご自由にどうぞ、スミス捜査官」

Deanは手近にあった工具でカカシを破壊するとボイラーの中に入れて燃やす。
二人はSamたちのところに戻る。
Dean「ついに退治したぞ」
Sam「タルパじゃない」
Dean「は?」
Sam「タルパじゃないんだよ」
Dean「もう一回言ってくれ、ただしもうちょっとあの映画のシュワルツェネッガーっぽくな、"タルパじゃない"」
Sam「ふざけてる場合じゃないよ、これはカリオペだ」
Dean「・・誰?」
Maeve「叙事詩の女神、ミューズの一人よ」
Sam「彼女はルリジサの花のようなスターフラワーと関連してる」
Dean「オーケイ、本当にその神の仕業ならスケアクロウは何の関係があるんだ?」
Sam「伝説によるとカリオペは波長の合った物語から生物を実体化させる」
Marie「つまりスケアクロウはまだ生きてて・・私たちは舞台の小道具を燃やしてムダにしただけ?」
Dean「あれは燃やして正解」
Maeve「スケアクロウを倒すにはカリオペを殺すしかない」
Sam「彼女は物語から実体化させることで、こういうスケアクロウのようなものを使って
作者にインスピレーションを与えるんだ。そして作者のビジョンが明確に形づくまでスケアクロウが作者を守る」
Dean「それから?」
Sam「・・・それからカリオペが作者を食べる」
Marie「オーケイ、マズイ状況ね。舞台を中止しましょう」
Sam「それをあの先生と君のクラスメイトがやろうとした。
舞台を中止させようとしてスケアクロウに拉致された。君と舞台を守るために」
Dean「つまりスケアクロウはブギーマンで俺たちがなんとかしするしかない、この・・」
Sam「カリオペ」
Dean「カリオペを。でもその神は姿を現さない、マリーのビジョンが明確になるまで」
Marie「それって・・どういうこと?」
Dean「・・このショーをやめるわけにはいかない」


5_15_20141115201351d7f.jpg


楽屋に飛び込み過呼吸になるMarie。
Dean「おい、」
Sam「ディーンはマリーを助けてあげてくれ。俺はトランクから木の杭を取ってくる」
Maeve「マリーは食べられちゃうの?」
Dean「そんなことさせない。幕が上がったらすぐに俺たちがカリオペを捕まえる・・おい、大丈夫か、チャンプ?」
Marie「これは・・・これは全部私のせいよ。私がこんなくだらない話を書かなかったら何も起こらなかった」
Dean「なぁいいか。まず、この話はくだらなくなんかない」
Maeve「あなたはこの演出を信じてないように見えたけど」
Dean「・・信じてない・・全然。でも君は信じてるだろ?君には自分が持ってる力を信じてほしい。
そうすればおれたちはカリオペを殺せるし君の友達も助けられる。できるか?」
Marie「・・えぇ・・あなたの言う通りだわ。サムとディーンが本当にいるなら・・彼らは戦いに背を向けたりしない。
私の大好きな・・勇敢で・・自分をかえりみないサムなら特に」

Deanから笑顔が消える。
Marie「彼ができないことなんて何もないもの」
Marieは鏡に向かうと帽子とメガネを取る。
Marie「・・やるわよ。私がサムの代役をする、だから・・去年やった"オルファンブラック"のカツラを使う。
女性用だけどサムを演じるには上手くいくはず。私は脚本家であり・・監督でもあり・・俳優よ。
バーブラ・ストライサンドになってやる」



ホールの客席が多くの観客で埋まっていく。
舞台袖では生徒たちがそれぞれの衣装に身をつつみ準備を整える。
その一人一人をチェックしていくMarie。DeanはCastiel役の生徒のネクタイを裏返す。
Marie「サミュレットはしてる?」
Dean役の生徒が首から下げたアミュレットを見せる。
Dean「・・サミュレット?」
Marie「ウィンチェスター兄弟の愛の象徴でもあるアミュレットのこと」

Samが戻ってくる。並ぶ生徒たちを見ながらDeanに木の杭を渡す。
Sam「・・なぁ、チャックはいないの?」
Marie「もちろん彼のことは大好きよ。でも"自分を物語に登場させる作者"は好みじゃないの。
メタフィクションは嫌い」
Sam&Dean「俺も」

兄弟の声がそろう。
Dean「よし、いいかみんな。君たちがここにいるのはみんな"スーパーナチュラル"が大好きだからだ」
Girl「私は"ウィケッド"の方がよかった」
Dean「まぁ・・そっちの方がカンタンだな。俺はこのバージョンの"スーパーナチュラル"については
ちょっとした違う意見を持ってる。だが今夜は・・すべてマリーのビジョンだ。これはマリー版"スーパーナチュラル"。
だからみんなには彼女の望み通りに寄り添い、できるかぎりセリフの裏を読み取って演じてほしい。
他に道はなく、方法もない。ただあるのは今日だけ・・今日しかないんだ」
Maeve「・・これって"レント"のセリフ?」
Marie「トラブルを避けるには十分じゃないわね・・」
Dean「気合い入れて行ってこい!」
Marie「よーしやるわよ!」

生徒たちが円陣を組む。
Girls「ゴースト・・・フェイサーズ!」

5_17_20141115201827d09.jpg


挨拶をするMarie。
Marie「みなさん、ようこそ。私たちの"スーパーナチュラル"に。
ウソではありませんが・・今夜はギャラガーショーになることでしょう。
最前列のイスの下にはポンチョを用意してます。このアトラクションは少し濡れますので。
この場をお借りしてキャストとクルーに感謝の気持ちを・・」

舞台袖のDeanとSamがそれぞれ配置につく。
Dean「よし、始めてくれ」
Maeve「了解。カーテン係、ショータイムよ」

スピーチの途中で音楽がかかる。Marieは急いで袖に引っ込む。
舞台が始まる。Samは上手、Deanは下手を警戒する。
突然Samの背後にスケアクロウが現れるがSamは気づかない。Deanが指をさしても気づかない。
Dean「後ろだ!」
Samはそのままスケアクロウに捕まり壁の中に消える。
Deanがステージ裏を通り、急いで上手に向かうもののSamの姿はなかった。


目を覚ましたSam。目の前には行方不明になっている教師と生徒。
Maggie「スミス捜査官?」
Sam「ここは?」
Maggie「学校の地下です。スケアクロウに連れてこられて・・」

ドアのノブを回す。
Chandler「数日前にやってみたわ」
Sam「閉じ込められたのか?」
Woman「その通り」

3人が振り向くと暗闇から女性が現れる。彼女はルリジサの花をつけたドレスを着ていた。
Calliope「おまえたちはこの大きなショーを見ることはできない」
Samは木の杭を手にCalliopeに向かうが、近づくことさえできない。
Calliope「私は多くの著者、物語を食べてきた。だが今夜・・幕が上がった瞬間、
特別な何かがこのショーには起ころうとしているのがわかった。
あの物語の本物のインスピレーションがここにいるからかもしれない。
だがわからない。それが何なのか明確にするためにも私はおまえとおまえの兄弟を殺すことになるだろう」
Sam「作者のビジョンが明確になるまで待たなくていいのか?」
Calliope「笑わせないで。あの第二幕をもう一度見なければならないなら・・
宇宙空間のロボットと触手・・耐えられない」
Sam「どうしてこの物語なんだ?なんで"スーパーナチュラル"?」
Calliope「"スーパーナチュラル"にはすべてがある。生命、死、復活、しょく罪。そして何よりも・・家族。
音楽も素晴らしく、ひねくれた偽物なんかじゃない。叙事詩的で・・まさに私の好み」

Calliopeの背後に回っていたMaggieが分厚い本で彼女を殴る。
その隙にChandlerが落ちていた杭をSamに投げ渡す。

5_18_2014111520182984b.jpg


ふたたび下手に戻るDean。不安を隠しきれないMarie。
Marie「どうすればいいの?」
Dean「台本通りにやればいい。スケアクロウが出てくるまで歌ってろ」

歌い終わったMarieの前にスケアクロウが現れる。Deanがステージ上に現れスケアクロウに飛びかかる。
Maeveが無線でみんなに伝える。
Maeve「まずいわね、ウェンディゴのセットを準備して。あと神父の衣装も。サラ、私たちは代役の準備を」
Deanはスケアクロウに杭を突き刺すが何も変わらない。投げ飛ばされセットを破壊するDean。
Marieの前にスケアクロウが立つ。彼女はDeanが落とした杭を手に取るとスケアクロウに突き刺す。
Marie「女子ウケするドラマなんてゴメンよ!」
SamがCalliopeの背中に杭を突き刺すと紫色の液体に変わり爆発した。
同時にステージ上のスケアクロウも紫色の液体となって爆発する。
劇場は静まり返り、前方に座っていた観客は全員紫色の液体をかぶっていたが、
やがてスタンディングオベーションで盛大な拍手に包まれる。唖然とするMarie。
Dean「・・ほら、挨拶してこい、サミー」
ステージ前方に立ち、頭を下げるMarie。後方にいるDeanも頭を下げる。


Maeve「次はサムとディーンが誰かに何かを聞かれる前に旅立つシーンよ」
Sam「いいアイディアだ」
Maeve「友達を助けてくれてありがとう」
Sam「どういたしまして」
Maeve「あの・・あなたがもう少し髪を切ったら、とってもいいディーンになれるわよ」
Sam「・・・ありがと」

幕が下りたステージ上。
Dean「よくやったな」
Marie「あなたも悪くなかった」
Dean「これは・・君の視点から見た物語だ。書き続けろよ、シェイクスピア」
Marie「あなたが見たものとは違っても?」
Dean「俺には俺のバージョンがある、君には君のがあるだろ」

照明が点滅する。
Maeve「あと1分よ、みんな」
音楽が流れ始め、Deanが袖に戻ろうとする。
Marie「ディーン。あなたはこれを捨てるべきじゃなかった」
Marieは小道具のアミュレットをDeanに渡す。
Dean「・・これに意味はなかった。自分の弟のことをどう思っているか、
それを思い出すのに何かは必要ない。だから・・」
Marie「いいから持ってって・・・悪党」
Dean「腹黒・・・わかったよ」

Deanはアミュレットをポケットに入れるとSamがいる袖に戻る。
幕が上がり、最後のシーンが始まる。
Dean「・・もうモーテルの部屋に戻れるぞ」
Sam「あのさ、ディーン・・兄貴の言う通りだよ。閉じこもってるのは俺たちのためにはならない。俺たちは・・」
Marie「"俺たちは旅を続けるんだ、ディーン。ベストなことをやる"」
Sam「・・・なにこれ」
Dean「えーっとこれが・・BMシーンだ」
Sam「・・・クソの話をするシーン?」
Dean「そうじゃない。いいから、黙って聞いてろ」
Marie「"みんなを助けて、モンスターたちを狩る。それがファミリービジネス"」
Siobhan「"おまえの言う通りだな、サミー。この旅は・・俺たち二人だけだ"」
Marie「"俺たち二人で世界に抵抗する"」
Sam「・・・そういうこと」

"Carry on Wayward Son"の曲が始まり、キャストたちが歌う。
Castiel役の生徒が別の衣装で現れる。
Sam「あれは誰?」
Maeve「アダムよ。ジョン・ウィンチェスターのもう一人の子供。
彼はまだ地獄のケージの中でルシファーと一緒にいる」

SamとDeanは目を潤ませながらそのステージを見届けると、ふたたびインパラに乗り込む。
Deanはポケットから小道具のアミュレットを取り出しバックミラーにかける。
二人は無言のまま顔を見合わせると次の目的地を目指す。

5_19_2014111520183276c.jpg

5_20_20141115201832ab0.jpg


公演後、花束を受け取るMarie。そこにMaeveが走ってやってくる。
Maeve「あなたが記者用に確保してたチケットなんだけど、ある人が欲しいって」
立っている人物の姿を見て驚くMarie。
Marie「・・ウソでしょ・・でも、待って。そうなるとカリオペって私のために出てきたの?それとも・・」
Maeve「そんなのどうでもいいよ!行ってこい、ファンガール!」

Marieは待っている人物の元に駆け寄る。
Marie「あの、来てくださって・・ありがとうございます。二幕がちょっとぐらついてしまって、
一幕にもいくつか問題点があったのは認めます。ですが・・どうでした?」

そこにいたのはChuck。
Chuck「・・とてもよかったよ」

5_2_201411122244084ec.jpg


関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 海外ドラマ(欧米)    ジャンル : テレビ・ラジオ


Comments

Leave a Comment


Body

 
Spn Next Episode
カウントダウンタイマー


 
 
Spn Cast Twitter

 
Profile

miku[el]

Author:miku[el]
海外ドラマ・スーパーナチュラルをメインに好きな映画やその他ドラマについて好き勝手に書いています。天使フリーク。Spnはシーズン11について書いてますのでネタバレは困る!という方はお気をつけください!US放送済み分については予告なしでネタバレします。DVD発売後でもエピタイトルは原題で表記してます。英語が堪能ではありませんので、ブログ内はほぼ個人的解釈を含んだ意訳です。誤訳もあるかと思いますがご容赦ください・・
★拍手コメントのお返事は同記事のコメント内でさせていただきます。生存確認はツイッターまで。

Tag
QRCode
QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。